釣り人憧れの地、五島列島
人の少ない離島で、スレていない魚を好きなだけ釣る―――
そんな夢を、釣り人であれば一度は思い浮かべると思います。
それが実現できる場所が、まさに五島列島!
長崎のさらに離島のため、あまり交通の便が良くなく、首都圏住まいだとあまり気軽には行けないんですよね。
気軽に行けない=あまり釣り人が押しかけない=スレてない!
それくらいの軽い考えでした。
そんな夢の五島に、私は新婚旅行で行くことができました。
釣りに理解のある妻だととても幸せです。
さて、ジャンジャカ釣れたのでしょうか。
釣果 → 結論から言いますと
一部を除き、ほとんど釣れませんでした……理由はリサーチ不足です。
やった釣りは以下の通りです。
- 宿の近くの堤防(ドン深、でかい石鯛が目視で見える)でエギング
→ シーズン間違えてリリース対象の小さいイカしか釣れない! - いくつか港を見繕って投げ釣り
→ 場所選定を誤って小さい魚しかいない! - 上五島の釣りインストラクターの岩永さんに、釣り体験コースを申し込む
→ 爆釣!!
宿の近くの釣り場
びっくりするほど足元がよくて釣りがしやすい、且つドン深でデカい魚が居そうな堤防が、宿のすぐ隣にあって、しかもほぼ釣り人が居ない。
それが五島。
少し下をのぞくと、デカい石鯛が泳いでいるのがなぜか目視できる。
それが五島。
宿に近かったので、夜はここでイカ釣りしよう!
明るいうちはほかの港をまわろう!なんて欲張りな考えを持ってしまったのが間違いでした。
この堤防、夜はネンブツダイの宝庫でした。こやつらの群れがいるところでは、ほかの魚はほぼ釣れたことがありません……
昼、フカセ釣りでもすれば大物が釣れたかもしれません。
イカはまだ季節的に早かったようで、ちーーーーーーさいのが1匹だけ釣れました。

さすがに、すぐにさよならしました。
大失敗でございました。
港など
人がいなさそうな、よさげな数か所の港で釣りをしたのですが、こちらは浅かったりテトラがあったり、釣りにくいところが多く、小さい魚しかいなさそうな場所ばかりでした。
これはもう完全にリサーチ不足、行けばなんか釣れるだろ、という甘い考えが大間違いでした。
何が来ても大丈夫なように用意した、大きなタモ網が悲しくたたずんでいました。
釣りインストラクター、岩永さん
前述のように1日目はさんざんでしたが、2日目は釣り体験の申し込みをしていました。
旅行前に、妻が五島の釣りインストラクタープランなるものを見つけ出してくれ、せっかくだし何事も経験、ということで申し込みをしていたのでした。
後から、このプランに申し込んでおいてホントよかったと心底思うことになりました。
宿は下五島だったのですが、目的地は上五島。
船で移動すると、港で釣りインストラクターさんが出迎えてくれました。
岩永 和久さんという方で、お話を伺うと、全層釣りという分野でとても有名な人だとのこと。
いろいろ楽しくお話してくれる、とても明るくて優し気な方でした。
そこからは岩永さんの車で、釣り場所まで連れて行ってくれます。
1日目、釣れなかったことを話すと「釣りをするのなら下五島じゃなくて上五島だよ」「イカは全然まだ早いよ、来月ぐらいじゃないかな」とのこと。
なるほど、次はそうします……季節の感覚が関東のままでした。
ついた場所は、まるで川のような、対岸?の見える穏やかな海辺。
そこに、釣りしてくださいと言わんばかりの、ちょっとしたコンクリ―トの足場が、100メートル間隔くらいで何か所かある、不思議な場所でした。
釣り竿や仕掛け、餌に至るまで、釣りに必要なすべてのものは岩永さんが用意してくれています。
我々はそれを受け取り、岩永さんがコマセを撒いてくれるので、教わった通りにその付近に仕掛けを投入。
すると、スーっと糸が走り、岩永さんからアワセの合図。
あっという間にヘダイが釣れました。
ヘダイって陸から釣れるものだったんですね。五島おそるべし。
ほかにもクロダイやガシラっぽいよくわからない魚など、面白いように魚が釣れました。
釣った魚は、岩永さんのお知り合いの方に下処理&宅急便で送付していただきました。
普段はしていないサービスらしいですが、下五島へ帰らなければいけない時間制約があったため、特別に手配をしてくださいました。
料金もほぼ実費で対応してくださり、しかもそれを何とも言いにくそうに言うところなど、性格のよさがにじみ出ていて、またお願いしたいなあと思わずにはいられませんでした。
次に五島に行くときは、もっとしっかり下調べしてから行かなければ!
当然のことなのですが、情報の確認、それこそがとても大事ということを思い知った五島旅行でした。



↑岩永さんはこれを作った人だそうです。
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