乗合船もいいんだけど……
乗合船デビュー後、ほかにもいくつかの船宿から乗合船を利用しました。
釣れたり釣れなかったりでしたが、そこそこ楽しく釣ることができました。
ですが、やっぱりお隣は知らない人が乗っています。
潮の流れがきついとどうしても、おまつりを完全に避ける、ということがむずかしくなってきます。
怒られたりはしませんでしたが、やっぱり気を使うというもの。
そんな折、妻が見つけてくれたのが、釣りができる手漕ぎボートを貸してくれるボート小屋。
私も手漕ぎボート釣りの存在は知っていたのですが、湖とは違い、常に波がある海へ、小さな手漕ぎボートで出ることに対し、どうしても「転覆事故」のイメージが拭い去れず、選択肢から除去していました。
あと、手漕ぎって疲れそうだしなあ、とも思っていました。
しかし、ボートであれば同じ船に乗るのは自分たちだけですので、隣を気にせず釣りをすることができます。
周りに誰もいない状態での釣りは、ショア(陸)・オフショア(海)いずれであっても、非常に魅力的。
妻が見つけてくれたボート屋さんは、曳舟といって、エンジン船で釣りポイントまで引っ張って連れて行ってくれるサービスもありました。
誘惑には抗えず。
モノは試し!ということで、手漕ぎボートの予約(曳船付き)を取りました。
道具や釣り方など
ボート釣りでは、どんな釣り方をするかは自分たちの自由です。
爆発物を使ったりなど、そもそも法律で禁止されているような釣り方をしなければ、餌釣りだろうがジギングだろうがタイラバだろうが、何をしてもよいのです。
相当、テンションが上がりますよね。
※ 漁師さんの仕掛けなどの関係で、たまにやってはいけない釣り方などが設定されている場所もありますが、それはボート屋さんのHPに書いてあったりしますので、しっかり確認すれば問題ありません。
とりあえず五目狙いでいいよね、ということで、私たちは乗合船で経験したウィリー五目の釣りをすることにしました。
船用のタックルなど持っていないので、用意する必要がありました。
ただ、釣れるかどうかわからない状態で、高いタックルにはなかなか手が出せません。
結果、竿はみんな大好きワンダーショット!
素晴らしく安い竿で、まあとりあえずはこれでいいだろ、と。
リールは、タックルベリーでめちゃめちゃ安く売っていた怪しい中古の両軸リールをいくつか見繕いました。
後で調べたら、海で使うようなリールではなく、ワカサギ釣り用でした笑
あとはウィリー五目に使用するテンビン、ビシ、仕掛け、PE(1号だったかと思います)とリーダー(3号くらい)を購入。
コマセと刺し餌は前日に上州屋に行って、安めのアミエビとなんかよさげなオキアミを買いました。
ドキドキワクワクを胸に、早起きに備え、就寝です。
釣り当日
駐車場に車をとめ、道具を持ってボート小屋に向かい、受付を済ませます。
曳船で行きたいポイントを聞かれるのですが、どこが釣れるかなどわからないので、おすすめポイントを聞き、そこに連れて行ってください、とお願いしました。
少し前の台風の影響で、ちょっとうねりが入っていました。
曳船をしてくれるおじさんはとてもやさしい人で、妻が酔いやすいと伝えると、
「遠くを見ているんだよ、そうすると酔わないから!ほらあの山見てましょう」
「どうしてもだめになったら、ボート小屋に手を振ってくれればすぐに迎えに来るから!」
など、いろいろと励ましてくれつつ、ポイントへ連くとロープを外し、
「いつでも手を振ってね!」
といってボート小屋へ戻っていきました。
妻はその時点で酔っていました。
私は先ほどのおじさんに教わったとおり、アンカーをうち、仕掛けを用意して釣りを始めました。
深さにして30~40mくらい。
ボートはとても小さいので怖いかな、と思っていましたが、50cm~1m未満くらいのうねりであれば、意外と恐怖を感じないものでした。
ほかにも同じボート小屋のお客さんが居ましたが、それぞれ50mくらいは離れているので、まったく気になりません。
景色は素晴らしく、釣りものびのびできる!最高の気分でした。
これで釣れればいいんだけどなあ、などと思いながら仕掛けを投入。
妻も少し復活したので、妻の分も仕掛けを作って、二人で自由な釣りを味わいました。
釣果
この日の釣果は以下のような感じでした。

そこそこ大きめのカワハギやメジナ、小さいですがヒラメなどが釣れ、私も妻も大興奮!
台風で海の中がかき回されたせいか、大きさも魚種もめちゃくちゃでしたが、こんなに釣れるのであれば、もう乗合ではなくボートでもよくない?と話したのを覚えています。
下の写真は、同じボート小屋で別の日に行った釣果です。

妻がまさかのイナダ2匹……私は何とかクロダイを釣りました。
ソウダガツオがたくさん釣れた日でした。
行けば必ず釣れるような経験が続き、楽しくて仕方ありませんでした。
もう乗合にはほとんど行かず、数か月、ボート釣りに通っていた気がします。
そんなにうまい話が続くわけもなく、季節は冬へと向かっていくわけですが……
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